01.Clapperboard
12月 春の吐息はまだ聞こえない
虚な瞳がポインタを捉えている
太陽はこの水槽を暖めない 暖めない
止まった秒針は町のメタファーであり
その中でみんなフィクションを歌っていた
本当のことは誰も知らない
さよならだけが美しかった
そうこれは映画だ
とるに足らない駄作だ
貴方はその壇上で、誰よりも美しく踊っていた
主人公は僕 クラッパーボードで切り取られたその一瞬をいつまでも忘れないように
手紙を書いている
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